睡眠薬や抗不安薬で高齢者の認知症リスク上昇

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睡眠薬や抗不安薬として世界的に処方されているベンゾジアゼピン系薬。さまざまなリスクが指摘されているものの、実際には慢性的に処方されるケースが多いと言われています。日本でも向精神薬は頻繁に処方されているという現実があるようです。うつ病バブル、精神医療過誤・抗精神薬害などの言葉が後から後からでてくると言うことがじっrたいを反映しているといえるでしょう。NHKのクローズアップ現代において「子どもに広がる向精神薬の被害」という、向精神薬を飲む子供が増えた背景と副作用に苦しむ実態をリポートするあたり、向精神薬使用の低年齢化も進んでいるようです。
メリットとデメリット併せ持つ向精神薬(薬は何でも裏と表がありますが)ですが、フランスの研究で、ベンゾジアゼピン系の向精神薬服用で認知症リスクが高まると発表したそうです。

フランス・ボルドー第2大学のAntoine Pariente准教授らは、65歳以上を対象に検討した結果、同薬を服用していると認知症リスクが1.6倍高いことを、9月27日付の英医学誌「BMJ」(電子版)に発表した。Pariente准教授らは、同薬を無差別に処方すべきではないと注意を促している。なお、日本で処方されている主なベンゾジアゼピン系薬は、睡眠薬が「ハルシオン」や「レンドルミン」など、抗不安薬が「デパス」や「ホリゾン」など。

過去に服用でもリスク1.56倍

Pariente准教授らは、65歳以上の研究対象集団である「PAQUID」(フランス南西部ジロンド県およびドルドーニュ県の住民)に登録され、5年間追跡した2,084人のうち、認知症を発症していなかった男女1,063人(ベンゾジアゼピン系薬服用95人、非服用968人、平均年齢78.0歳)を対象に、同薬の服用開始とその後に発症する認知症の関連について評価した。
追跡から5年の時点で認知症を発症していたのは、服用群は29人、非服用群は211人。年齢や性別、教育期間、他の薬剤服用、登録時から3年後の認知機能テスト(MMSE)のスコア低下で補正した結果、非服用群に対する服用群の認知症リスクは1.60倍だった。これは、抑うつ症状で補正してもリスクは1.62倍と高いままだったという。
腹痛薬を飲むゆきえさんさらに、登録から8年、10年、13年、15年の各時点の評価を含めた解析でも認知症リスクは1.46倍、登録から8年目以降に認知症と診断された467人と認知症でない1,810人を比べた研究でも、ベンゾジアゼピン系薬を常用していた人の認知症リスクは1.55倍だった。特に注目されるのは、過去に服用していた人でもリスクが1.56倍だった点だ。
以上のように、ベンゾジアゼピン系薬服用前の認知症の前段階症状などを除外しても認知症発症に関連していたことなどから、Pariente氏らは同薬が無差別に拡大処方されるべきでないとして注意を促した。(あなたの健康百科より

向精神薬 精神に働きかける作用を持ち、精神科などで使用される薬剤のこと。 向精神薬には第1種から第3種まであり、いずれも医師の処方箋が必要な処方薬であり、中枢神経に作用して、精神機能に影響を及ぼす物質(医薬品としては抗不安薬、催眠鎮静薬、鎮痛薬等が該当)であって、麻薬及び向精神薬取締法及び政令で定めるものを言う。
ベンゾジアゼピン (benzodiazepine)  ベンゼン環・ジアゼピン環から構成される、中枢神経のGABA受容体の作用を亢進し、中枢神経の信号の流れを抑制することによって、不安や興奮などを抑制する働きを持つ物質である。不安や興奮を抑制することで眠気を誘うため不眠治療の薬としても利用される。このベンゾジアゼピン受容作用を利用した薬をベンゾジアゼピン系と総称し、主に睡眠薬や抗不安薬(マイナートランキライザー)に利用されている。またベンゾジアゼピンが作用する部位によって中枢神経への影響も微妙に異なっており、抑鬱状態の改善や痙攣発作の軽減を行う物質もあるため、抗うつ薬や抗てんかん薬として使われるケースもある。 ベンゾジアゼピン系薬剤が向精神薬の主流として使用されている最大の理由は、耐性(身体が薬剤に慣れて効果が出難くなる)や依存性が生じ難い事と、副作用が比較的少ないので安全性が高いからとされている。

うつ病などの精神疾患で、精神科や心療内科を受診して処方された薬であれば疑いなく服用しますからね、それが問題だと言われても患者側にはどうしようもないかもしれませんねぇ。自己判断で飲まなかったりすると、キチンと処方通りに服用して下さい…なんて言われてしまうこともあるようですし。

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今でも向精神薬を使いすぎていると言われているといわれる現状では、この薬を処方しているすべての医師に、薬剤や治療に対する深い知識と慎重さを求めるしかないのかなぁ。 あと、検査をしたり処方薬を出したりしないと保険点数がつかない(つまり、お金にならない)と言われる、現在の保険点数制度も考え直した方が良いのかもしれませんね。
素人の戯言かもしれませんが、妻が医療事務をやっているので聞いてみたところ、確かにそういった面もあるようなことを言ってました。まんざら、間違いでもないみたいです。

Filed under: 認知症関連ニュース — admin 1:10 AM